
今日は有楽町よみうりホールでの隈研吾講演会に行ってきた。
contour(等高線) texture(質感) organization(有機体)
という3つのキーワードで自らの作品を分類したプレゼンテーションであった。
素材好きな所、特に大谷石の良さとかを語ってしまうところに共感を覚えた。素材の使い方を何か1つに絞って徹底することで建築のテーマにまでつなげているところが、シンプルだがすごいところだと思う。これが学生課題だとなかなかテーマになりにくい。実物やディテールを伴わないからである。だから実務はうらやましい。
CGは美しいが、逆に言えばCGでかなりのはったりを効かせられるのだと最近思っていて、多少ともできて損はない、非常に強力なツールであることは認めざるを得ない。「中身」がついてこなければただのからっぽであるけれども、悲しいかな建築にははったりがいる。
結局「organic」という言葉について明確な定義はされなくて、逃げられた感じであったが、氏の試行の延長線上にあって、環境に柔軟に対応していくシステムを構築するためのフレーズとして、次なるフェーズに入りつつあるような感じを受けた。
たくさんの作品を通じて「実験」をしているところが、楽しそうでうらやましかった。
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