
バス停に椅子があるとよい。
歩道が狭くても乗り降りに邪魔にならず、老人にも座りやすい。
そんな椅子をデザインすることにした。
敷地は根津駅近くのバス停。
2脚の椅子が1つの背もたれを共有し、1つのガードレールになっている。簡潔にいえばそういう椅子である。
風景の一部となるような控えめさのなかに設計者としていろいろな仕掛けを施していきたい。歩車分離の鉄製フェンスを取り外し、代わりに今回制作する木製椅子がぴったりとおさまる予定だ。
車と人の接点であること、風景・状景として考えてみること、動作の誘導、そのあたりのことをキーとして進めている。