2007/07/07

1/5椅子模型


背もたれ部と座面の取り付きを若干変更。
水曜日の合同講評会に向け、プレゼン準備をすすめないといけない。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
課題:都市を読むための椅子
-Urban Reading Chair-

車道と歩道という2つの速度の接点にバス停は存在している。それは必然的に、人々が止まり・待つ「速度ゼロの場所」であるとともに、様々な人々が交叉する出会いの場所(都市劇の舞台、都市劇場)ともいえる。それはある種可能性に満ちた空間ではないか。
おばあちゃんが立ってバスを待っている風景を目にしたとき、そこに椅子を作らなければいけないと思った。
バス停(劇場)のもっている可能性を引き出すおばあちゃんのための椅子(舞台装置)を提案する。

今回僕が作った椅子は、座ってバスを待つ隣人へと自然に意識が向いてしまうということをコンセプトとした。
2つの座面に少し間をあけて座れることによって、個人の空間を確保しつつ、一つの背もたれが、包まれるように一体感のある場所を作り出している。
また、歩行者横断防止柵を兼ねて既存の金属製ポールに取付けられるよう設計し、景観との連続性を図ると同時に都市内に於ける拡張性も担保している。
屋外でありながらあえて肌になじみのいい家具のような存在を挿入することで、心地よい滞留空間を実現するとともに、ただの通行空間でしかなかった歩道が愛着を持たれる空間になれば、それは人や都市をより善くする力になるだろう。

0 件のコメント: